皆様、こんにちは。
「世界三大○○」に関しての、第2弾。
世の中に数多ある、「世界三大○○」の中でも、飲食業に関係した世界三大○○を紹介させてもらいますが、今回はコーヒーや紅茶に関する世界三大○○です。
例えば、飲食店で働いている人にとっては、そのお店で取り扱っているメニューに関係するものであれば、ダイレクトにお客様との話のタネになると思いますし、飲食店を利用される方でも、関係する知識があれば食の時間がより楽しめる時間になると思います。
ちなみに、こちらは ”第1弾” 、料理や食材に関するものが多いです。
世界三大コーヒー
・『ブルーマウンテン』
・『コナ』
それぞれ、一度は聞いたことのある名前だと思います。。が、、コーヒーに関して出てくるこれらの呼称が品種なのか、地域なのか、はたまたそれ以外の何かなのか、と気になった事はございませんか。という事で、それぞれの解説を。ちなみに、名称自体は3つとも全て、原産地域の名前からとった銘柄(ブランド名)です。
キリマンジャロ
アフリカ、タンザニア北東部のキリマンジャロ山の麓で栽培されるコーヒー豆。もともとは、キリマンジャロ地区で取れたコーヒー豆を “キリマンジャロ” と呼んでいたが、最近はタンザニアで生産された全てのコーヒー豆を “キリマンジャロ” と呼ぶ傾向がある。
強い酸味と甘酸っぱい香り、豊かなコクが特徴。
ブルーマウンテン
カリブ海、ジャマイカのブルーマウンテンエリアで栽培されるコーヒー豆。上記のキリマンジャロと違い、ブルーマウンテンは、ブランド名の規定があり、ブルーマウンテンエリアで栽培されたもののみ、その名を名乗れる。また、近隣地域で栽培されたものは “ハイマウンテン”、その他の地域のものは “ジャマイカ”と言われる。
苦み、酸味、甘味、香り、コクと全てのバランスが良いのが特徴。
コナ
ハワイ島西岸のコナ地区で栽培されるコーヒー豆。キリマンジャロ、ブルーマウンテンと比べると極端に生産量が少なく、世界のコーヒー全体の1%程度と希少。コナ地区以外で採れるハワイ島のコーヒー豆で、「カウコーヒー」「プナコーヒー」「ヒロコーヒー」などもある。ちなみに、”コナコーヒー”と表記されていればもちろんコナコーヒーだが、”コナブレンド”と表記されていたら、コナコーヒーが10%以上使用されているものになる。
ちなみに、先進国でコーヒーを生産しているのは、唯一ハワイのみ。先進国は、土地代や人件費が途上国に比べると高い場合が多いので、それに伴いコーヒー豆の価格も高くなる。
味わいの特徴は、スッキリとした程よい酸味が特に印象的で、苦みは強くなくコクが深い。
世界三大紅茶
・『キーマン』
・『ウバ』
コーヒーに比べて紅茶の3大は、あまりピンとこないものが多いです。ウバはなんとなく聞いたことがあるかもですが、キーマンは自分は初めて知りました。
ちなみに、これらの名前は茶葉や銘柄の名前ではなく、産地を指します。
ダージリン
3つの中で最もメジャーですね。インド北東部、東ヒマラヤ山麓、ダージリン地方の標高2000mを超える高地で収穫される。収穫される時期により味わいも異なり、「ファーストフラッシュ(春摘み3月~4月頃)」「セカンドフラッシュ(夏摘5月~6月頃)」「オータムナル(秋摘10月~11月頃)」の3つに分けれらる。
ダージリンは飲食店や物販店などで比較的良く見る紅茶であるが、実は希少なもの(インド全体で栽培される紅茶生産量のうち1%程度)なので、普段見かけるようなものは、ダージリン茶葉100%ではなくブレンドのものがほとんど。
キーマン(キーモン、キームン、祁門)
中国の上海西部に位置する安徽省(あんきしょう)祁門県で生産される紅茶。
タンニンが少ないため渋みが弱く、甘味やコクを感じられ、スモーキーな香りが特徴。
ちなみに、「祁」という漢字。初めて見ました。。音読みで『キ』、訓読みで『おおいに、おおきい、さかんに』と読むようです。意味は、訓読みそのままの意味です。
ウバ
インドの南東にある島国、スリランカ ウバ州の高地で採れる紅茶。スリランカで採れる紅茶を総称してセイロンティーと呼び、ウバは、三大紅茶に入るくらいなので、その中で最も有名。
味の特徴としては、タンニンが多く渋みが強く、刺激的な香りと爽快な味わい。特にクオリティシーズンの7月~9月に採れる上質な紅茶には、「ウバフレーバー」と呼ばれるメンソール香が際立つ。
世界三大嗜好飲料
・『紅茶』
・『ココア』or『マテ茶』
この三大も諸説あるようで、”コーヒー” と “紅茶” は確定で、最後の1つが “ココア” か “マテ茶” で分かれます。
コーヒー、紅茶などその三大を既に紹介していますが、品種に関しての “話しのタネ” も。
コーヒー豆三大原種
『アラビカ種』『カネフォラ種』『リベリカ種』と、コーヒー豆の種類はこの三種類になります。ちなみに、世界の流通割合は、アラビカ→約70%、カネフォラ→約30%、リベリカ、、→1%程と、そのほとんどがアラビカ種っとなります。特徴をちょっと乱暴に言うと、アラビカ種の方が質が良く高価なので、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどでは、安価で病気にも強く栽培に手間のかからない品種のカネフォラ種を使われることが多いようです。
という事で、先に紹介している『三大コーヒー』は全て「アラビカ種」です。
ちなみに、カネフォラ種に属するロブスタ種というものがあるのですが、カネフォラ種として扱われる豆の多くがロブスタ種であったことから、カネフォラ=ロブスタとして認識されている事もあるようです。
茶の樹(チャノキ)
紅茶や緑茶、またウーロン茶は、全て同じツバキ科の植物(チャノキと言われたりする)の葉から作られる。味わいや見た目の違いは発酵の度合いの違いで、完全発酵したものが “紅茶”、半発酵したものが “ウーロン茶”、不発酵のものが “緑茶”、となる。ちなみに、お茶においての『発酵』は通常の菌などによるものではなく、実際には『酸化』を意味する。
また、これらのお茶をベースに加工したお茶も多くある。「花茶」と呼ばれるものは、花で香りづけを行うもので、例えば “ジャスミン茶” がそれにあたり、緑茶を焙煎したものは “ほうじ茶” となるなど、同じ原材料から、その育て方や加工方法など様々な手法により多くの種類のお茶が出来る。
ココア
ココア、、、もちろんココアは知っているし分かるけど、そもそもココアっていったい何だろう、と思いました。という事で、ココアについて。
「チョコレートの原料となるカカオの豆を炒って皮などを除き、すりつぶしたものからカカオバターを除いて粉にしたもの。これを溶かしたのが飲料のココア。」
との事ですが、いまいちイメージが湧かなかったので、まずはカカオからチョコレートが出来る途中までを。
①カカオの樹からラグビーボールのようなカカオの実(カカオポッド)を取ります。
②カカオポッドの中からカカオの種(カカオ豆)を取り出します。
③その、カカオ豆を発酵させて、乾燥させます。
④乾燥させたものを、焙煎し、その後に砕いて皮(シェル)を取り除きます。(焙煎と粉砕の順番が逆になる事もあるようです)皮を取り除いて砕かれた部分は、カカオ豆の胚乳の部分で、この砕かれたものが(カカオニブ)です。
⑤その、カカオニブを、熱を加えながらすりつぶしてペースト状にします(カカオリカー)
※カカオニブには「カカオバター」と呼ばれるカカオ豆に含まれる油分があるため、熱してすりつぶすとペースト状になる。カカオバターはチョコレートの味わいにおけるコクのもとになるもの。
⑥このペーストを冷却して固めたものが(カカオマス)です。
このカカオマスをさらに加工して様々なチョコレートを作っていくのですが、今回の主役のココアに関しては、⑤のところが分岐点です。
ココアは、”カカオニブからカカオバターを取り除いたもの” なので、カカカオバターによる反応でペーストにはせずに、圧搾して脂肪分(カカオバター)を抽出します。抽出した後の残りの固形物を粉末状にするとココアパウダーになります。ちなみに、スーパーで一般的に売られているようなココアの粉は、このココアパウダーに砂糖や香辛料などを加えたものが多いです。
ちなみに、カカオバターを抜いた粉末のものを牛乳などで戻すと「ココア」になりますが、カカオバターが含まれるものを牛乳などで戻すと「ホットチョコレート」になり、カカオバターが含まれる分、ココアよりも味わい深い飲み口となります。一方、比較すれば、ココアの方はさっぱりとした飲み口と言えますね。
さらに余談ですが、カカオの果肉(種の周りについている白い部分、カカオパルプという)から作るカカオジュースというものもあるようです。すごく興味が湧きます。
マテ茶
南米(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ)で生産される飲料。マテと呼ばれるモチノキ科の4~5mの高さに育つ常緑喬木の枝葉から作られるお茶。「飲むサラダ」と言われており、鉄分やカルシウム、ビタミン、マグネシウム、亜鉛、ポリフェノールなど多くの成分を含む。肉食中心の南米の食生活において、人々の健康維持に一役買っているのは、日常的に飲まれているマテ茶だと言われる。
紅茶などと同じようなお湯出しで飲まれる事もあるが、南米の原産国では茶葉をダイレクトに味わう飲み方が一般的。マテ壺と呼ばれるひょうたん製ひょうたん型の容器と、ボンビージャと呼ばれる専用のストローでマテ茶を飲むのが伝統的なスタイル。
けっこう偏った内容になってしまいましたが、今回は、飲料系(コーヒーや紅茶など)の世界三大○○のお話しをさせていただきました。
まだまだ、三大○○はたくさんあるので、さらに続きます。。。
こちらはお酒に関する、世界三大です。
今回もありがとうございます。
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