飲食店スタッフにおすすめ ソムリエナイフ 7選

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飲食店 必需品/便利道具

こんにちは。皆様の働くお店では、ワインは取り扱っておりますでしょうか。
こちらでは、飲食店の必需品や、便利な道具などを紹介させてもらっておりますが、今回はお店の業態によっては使用頻度が大きく変わってきて、場合によっては全く使わないお店もあるかと思います。

今回紹介するのは『ソムリエナイフ』
ワインを扱っているお店でしか出番はないかと思いますが、スタッフのこだわりを大いに示せて、愛着も湧いて、持っているだけで嬉しくなるようなアイテムだと思います。

高価なものは、数十万円などかなり値が張るものもあると思いますが、ここでは比較的購入しやすいラインの1万円以下を目安に紹介していこうと思います。

ソムリエナイフとは

ワインを開ける時に使用する道具はいくつかありますが、その中の1つが「ソムリエナイフ」です。

ご存じだと思いますが、コレです。

他にも、T字型ワインオープナーや、ウィング型ワインオープナーなども、よく見かけると思います。
T字型はコレ

ウィング型はこちらですね。開いている状態がクリオネのようで可愛らしいです。。

人それぞれですが、使い方に慣れれば最も開けやすいのはソムリエナイフかもしれません。

ソムリエナイフの各パーツ

ソムリエナイフですが、収納されている部分を開くと写真のようになります(右側のナイフ部分は閉じたままですが)

スクリュー

写真真ん中のクルクルとした部分は「スクリュー」と言い、コルクにクルクルと刺していきます。
こちらが長い方が初心者の方にとっては開けやすいと言われます。

フック

写真左側に開いている部分を「フック」と言い、瓶の口にひっかけてテコの原理でコルクを抜きます。
こちらは「シングルアクション」と「ダブルアクション」と呼ばれるものがあります。それぞれ、ひっかける箇所が1つと2つの違いで、ダブルアクションの場合は、コルクを抜いた時の長さに応じて、使う箇所を変えていきます。
テコの力が伝わりやすいダブルアクションの方が開けやすく、シングルアクションの方が上級者向き、と言われます。

ちなみに、上級者向きと言われるシングルアクションの方が、業界内では高尚に思われるのかな、なんて思って、自分の周りにいるソムリエの人たちに聞いたら、シングル / ダブルの優劣や、かっこいい/カッコ悪い、流行りなどは特にないらしく、本人の好みで気に入ったものを使えばよい、といった感覚の人が多かったです。

ナイフ(フォイルカッター)

写真では隠れてしまっておりますが、右上の部分に隠れている箇所で、ワインボトルの先端を覆っているキャップシールをはがす時に使います。
こちらを引っ張り出すと、ギザギザした刃の付いた部分が出てきます。そのギザギザをワインボトルの首の出っ張り部分下部にあてて、ぐるっと一周回してキャップシールに切れ込みを入れて、キャップシールをはがしていきます。

この動作がスムーズだと、ワインの抜栓がとてもスマートに見えますね。

ハンドル

ボディの部分です。デザイン性の幅も広く見た目の印象も大きく左右する部分ですね。材質も、アルミやスチール、プラスチック、木など様々なものがあり、自分好みのものやお気に入りを表現しやすい箇所ですね。
形も、アーチ型、ゆるやかなS字型、まっすぐなストレートなものなど、様々なので、持ちやすいものを選ぶと良いと思います。

 

他にも、右利き用と左利き用で分かれていたり、フック部分に栓抜きが付いているものとそうでないものなどもあります。

色々なラギオールと、ライヨール

レストランスタッフに使っているソムリエナイフのブランドを聞くと、”ラギオール” と答える人は多いのではないでしょうか。そんな、メジャーなラギオールですが、実は、世の中には色々なラギオールがあるようで、基本的にはそのどれもが正当なものとも、偽物とも決められないようです。。

どういうことなのかと調べてみると、ラギオールの名前は、そもそもはフランスの地名のようです。
フランス南部にラギオールという村があるのですが、この地ではカウボーイ達が使用する刃物作りが古くから行われていた刃物の産地でした。ちなみに、ソムリエナイフではなく、食事に使うフォークやナイフのナイフですね。
19世紀ごろからラギオールナイフの評判は広まり、色々な人がラギオールを名乗り、また、別の地域で作ったとしてもラギオールの名前を冠してナイフを売り始めます。フランスにはAOCという原産地呼称制度があるのですが、基本的には農産物などに対しての制度となるためか、ラギオールの名前を使うことに対しては特に規制されないことが裁判で決定されました。この事により、産地などの細かな規制も特になく、ラギオールナイフを色々な人たちが作る事になります。(といっても、ラギオールナイフには流線型のハンドルなどの一定の共通した特徴も見られますが)

ちなみに、ラギオールは『Laguiole』と表記され、南北フランスの方言のなまりによって2つの読み方に分かれます。北部では、『ラギオール』と発音されますが、南部では『ライヨール』と発音されます。
ラギオール村自体は南部にあるので、地元の人たちにとってはおそらく “ライヨール” が正しい発音となると思います。(が、、当記事では基本的には “ラギオール”の表記で進めていきます)

そして、フランスは世界的に有名なワイン産地でもあるため、ワインを開けるのに必要なソムリエナイフが同様に作られ始めます。ちなみに、17世紀末ごろに現在のような瓶詰めしてコルク栓をしたワインが出てきたようです。その頃にどのような方法で抜栓していたのかは分かりませんが。。
という事で、ラギオールの名前がついたソムリエナイフは色々なメーカーから販売されることになりますが、その中でも良く目にするものを以下に紹介します。

シャトー・ラギオール

ラギオール村から北に移動したところにあるフランス中部のティエール村で作られる世界的にも有名なソムリエナイフ。当時は、ナイフ作りで伝統のあるSCIP(スキップ社)が作るソムリエナイフのブランドであったが、現在はLIGNEIW(リニューW社)に変わっている。

フォルジュ・ド・ライヨール

シャトー・ラギオールと双璧をなす世界的に有名なナイフメーカー。製造の全ての工程をライヨールで行う。ライヨールにある本社兼工房は有名デザイナーによる建築としても有名で、特徴的な外観や内装は、SNSなどでもよく紹介されています。

ラギオール・アン・オブラック

ラギオールで作られるソムリエナイフ。同地域のオーブラックはしっかりとした赤身肉が特徴のオーブラック牛の産地であることから、牛のシンボルマークがついている。

クロラギオール

ティエールで作られるソムリエナイフ。クロードドゾルム社のブランド。クロードドゾルム社のシンボルマークは狼だが、クロラギオールには他のラギオールナイフにも多い “ハチ” の刻印がされていることが多い。

 

他にもたくさんあるようですが、日本からはその全てをなかなか把握できません。。

また、上記で紹介しているラギオール関連のソムリエナイフは以下の7選では紹介しておりません。そこそこ高値のものが多いので、、、ここでは、比較的購入しやすく、また普段使いしていてもあまり気を使わないようなものを紹介していければと思います。

おすすめソムリエナイフ 7選

【DULTON(ダルトン) エボニーウッド S字グリップ】

まずはこちら。インテリア雑貨の輸入/卸販売を行う会社さん。ダルトンオリジナルの唯一無二の商品というわけではないですが、購入しやすい価格の割にしっかりとした重量と高級感もあり、ファーストソムリエナイフとしてとても買いやすい一品です。
フックは、シングルアクションで、栓抜きが付いています。

【ATHRO(アスロ) アルミハンドル ワインレッド】

日本の岐阜県関市に本社のあるアウトドアナイフメーカー豊和刃物製作所のブランド。関市は、日本一の刃物のまちと呼ばれ、鎌倉時代からの刀鍛冶の歴史をもつ。世界三大刃物産地にも数えられるほどで世界的にも有名。スタイリッシュなフォルムと控えめで落ち着いた色合いながら、オシャレさが際立つ一本。
フックはシングルアクション。栓抜きはナシです。

【ALESSI(アレッシィ) パロット 全3色】

ALESSIのロゴは皆さん見た事もあるかと思いますが、主にオリジナルのキッチン用品を扱うイタリアのメーカー。雑貨屋さんとかでよく見かけると思います。
ソムリエナイフも販売しており、こちらはこれまでに紹介したものとは全く違う、ポップな雰囲気のソムリエナイフ。ソムリエナイフはもともと鳥のように見える形をしていますが、これは完全に「鳥」で、オウム型です。
かつて同僚がこのソムリエナイフを使っていたのですが、お客様受けが非常に良かったです。ほとんどのお客様が気になってイジッてくるので、話のきっかけづくりにもなりやすいですね。借りて使ってみたところ、意外にも(と言うと失礼ですが)非常に使いやすく、手にもなじんでとても開けやすかったです。ただ、通常のソムリエナイフと違い、ナイフ部分がフックと同じ側にあるので、そこに違和感を感じるかもしれません。
フックはダブルアクションなので、そこも開けやすさにつながっていますね。

【DULTON(ダルトン) フィッシュソムリエナイフ】

こちらも遊び心あるデザインで「魚」です。最初に紹介したソムリエナイフと同じメーカーさんで、インテリア雑貨の輸入卸販売を行うDULTONさんのもの。
上記のアレッシィとおなじような人の目を引くタイプのソムリエナイフ。ハンドル部分が他のものよりも太くなるので、人によっては持ちにくく感じるかもしれませんが、自分はあまり気にならなかったですね。
シングルアクションで、栓抜き付きです。

 

【Pulltex(プルテックス) プルタップス SAMURAI 侍】

ワイン関連グッズで世界的に有名なスペインの会社。”アンチオックス” という抜栓後のワインに、酸化防止のために栓をする器具が特に有名ですね。
ソムリエナイフは、「プルタップス」「プルパロット」「シリックタップス」と、多くのラインから様々なバリエーションのものが出ていて、ダブルアクションの開祖的な会社さん。1,000円以下で購入できるものが多く、初めて買うしっかりとしたソムリエナイフとしておススメです。
ここで紹介するのは、Pulltexさんの中では金額的に高価なものになりますが、ありそうであまり見ない、フルブラックボディがインパクト大ですごくカッコよい。名前が “侍” というだけあり、カッターの出方がとても特徴的で、スライド式でニョキっと出てきます。そして使用後にフックを開くと自動で収納、と他にはないオンリーワンの機能がたまらない。もちろんフックはダブルアクションです。

【Pulltex(プルテックス) プルパロット モンツァ】

上記の “侍” と同じくプルテックス社のソムリエナイフ。こちらは、「プルパロット」というシリーズから出ている、デザインがとても特徴的な一本。
“モンツァ” という名前は、F1グランプリが行われる北イタリアの都市の名前から名付けられており、ハンドルのデザインはチェッカーフラッグをイメージしたカーボン柄。ハンドル内側にはフェラーリを思わせる赤色がチラ見えして男心をくすぐります。
こちらももちろんフックはダブルアクションですが、「プルタップス」のラインとはフックの形状が異なります。

【LIGNE W(リニュー・デュブルベイ) リロクア ライトグレー】

ソムリエナイフのトップランナーと言えるブランド、シャトーラギオールを抱えるリニュー社のお財布に優しい価格帯のソムリエナイフ。一見すると鳥を形どったデザインに見えますが、こちらはインディアンを見立てているようです。名前も北米のアメリカンインディアンの「L’IROQUOIS(イロコイと読みフランス語発音で “リロクア” )から名付けられています。
全10色展開なので、ライトグレー以外にも好みの色を選べます。個人的には落ち着いた色がおススメ。
ラギオールブランドをもつ会社のソムリエナイフなので、ネームバリューもあって優越感に浸れたりもします笑
フックはダブルアクションで栓抜き付き。アレッシィのオウム型と同様、フック側にナイフが付いています。

おわりに

まだまだ、おすすめしたいソムリエナイフはありますが、今回はここまで。
ソムリエナイフだけではなく、特徴的でカッコよい、または可愛い「ワインオープナー」などもあるのですが、飲食店スタッフが仕事で持ち歩くのに最も便利なのは、やはりソムリエナイフだと思いますので、第2弾でまた紹介させてもらえればと思います。その時には、かっこいいケースも一緒に紹介したいな、と思います。

他にも、ボールペンやメモ帳など、飲食店スタッフの日々の仕事が楽しくなるようなアイテムも紹介してきましたが、ソムリエナイフも同様に、お気に入りのものを使用すると気分が上がって毎日の仕事を前向きに行える “アゲアイテム” ですね。

お気に入りのアイテムを使う事で、ワクワクと仕事が出来ることを願って。
お読みいただきありがとうございます。

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