2014年ごろになりますか。「アサイーボウル」というものが流行っていたのをご存じでしょうか。
今もなお、美容意識高い系の人たちのSNSでも見たりしますが、アサイーを含めた栄養価の高い食品は、今や色々な種類のものが世に出回っております。
飲食店などでも積極的にメニューに使っていたり、自然食品などを取り扱う小売店などでは、多くの種類のものが棚に並んでいたりと、目にする機会も増えてきていますね。
アサイーなどの栄養価の高い食品を「スーパーフード」と呼んだりするようですが、
「スーパーフード」とは、、
数年前から聞くようになった「スーパーフード」
その意味合いは、はっきりとした定義のもと使われている単語というよりは、ざっくりと『栄養価の高い食品』という認識で良いみたいで、「これがスーパーフードで、これはスーパーフードではありません!」のように断定できるものでもないようです。
ちなみに、”一般社団法人日本スーパーフード協会” さんによると
「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価の高い食品。あるいは一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品。」の事を言うそうです。
ここではそんなスーパーフードと呼ばれる食品の中から、お店のメニューなどで実際に使用していたものや、普段の食事に比較的取り入れやすく、食べやすいものをいくつか紹介していきます。合わせて、おすすめの食べ方/メニューなども紹介しているのでご参考ください。
それではいってみましょう。
おすすめスーパーフード
・キヌア
おすすめメニュー:→タブレサラダなど
”母なる穀物” と言われるキヌアは、ヒユ科の雑穀。古くは南アメリカ西側のアンデス地方で栽培され食されていたのですが、その栄養価の高さが注目され栽培地域は広がっています。
キヌアそのもののに特徴のある味はなく、料理に足すことで食感を得られます。
飲食店などでは、葉っぱなどのサラダに和えたメニューが多いですね。また、面白い使い方だと、揚げ物の衣代わりに使用して、”プチサクッ” といった食感が楽しめたりもします。
下処理は、茹でる、炒める、お米と一緒に炊く、といった感じで大きな手間はかかりません。
・アマランサス
おすすめメニュー:→ポテトサラダ、ワカモレ
キヌアに非常によく似た見た目のスーパーフードにアマランサスというものもあります。
使い方はキヌアと大きく変わらないのですが、アマランサスの方がキヌアに比べて粒が小さいので、サラダに混ぜて使う場合などはキヌアよりも使いやすいかもしれません。また、ポテトサラダやタラモサラダ、アボカドディップのワカモレなど、ペーストに近いサラダに良く合います。
逆に粒が大きいキヌアはその分食感の主張もあるので、お米に混ぜて主食の一部として使ったり、タブレサラダのようなキヌアが主役になるようなサラダとして使いやすいですね。
キヌアよりもアマランサスの方が栄養価が高いとも言われたりしますが、栄養素によってそれぞれの優劣があるので、一概にどちらが良いとも言い切れない気がします。
・オートミール
おすすめメニュー:→ヨーグルトにかける
良く聞く単語でお店などでも目にすることが多いと思います。穀物の一種のオーツ麦を元に作られた加工品がオートミール。加工の方法によりいくつかの呼び方に分かれますが、今回おススメするのは、蒸したオーツ麦をローラーで伸ばして乾燥させた「ロールドオーツ」
このロールドオーツをヨーグルトにかけて一緒に食べるだけで、摂取できる栄養価が上がります。
ちなみに、ロールドオーツに味はないので、ヨーグルトだけでなく、色々なメニューにちょっと足すことで味の邪魔をすることなく栄養価を上げられる万能食材。
・チアシード
おすすめメニュー:→スムージー、ゼリー
中南米原産のチアというシソ科の植物の種子。スーパーフードと言われるくらいなのでもちろん栄養価は高いのですが、自分が特に注目するのは、血液サラサラ効果のあるオメガ3脂肪酸のa-リノレン酸。ただ、こちらのa-リノレン酸は熱に弱いので、出来れば火を入れない食べ方の方がおススメです。なので、やはりスムージーなどが良いかと。
パウンドケーキやクッキーなどに入れて食感を楽しむのも良いのですが、せっかくの栄養素は減少してしまいます。
・アサイー
おすすめメニュー:→フルーツやグラノーラと一緒に。あるいはジュース
スーパーフードのパイオニア。ハワイの朝食で紹介されることが多いのでハワイやカリフォルニア発かと思いきや、ブラジル発祥のヤシ科の植物。ブルーベリーのような見た目の果実の部分を食べるのですが、可食部がごくわずかなので市販で出回っているものは冷凍のピューレ状だったりパウダーだったりです。
アサイー自体に特徴的な味はないため、他の果物と合わせてジュースとして飲まれたりするのが一般的。スムージーやパンケーキなどもよく見ますね。
・ゴジベリー(クコの実)
おすすめメニュー:→そのまま食べる、ヨーグルトにかける
東アジア原産のナス科の植物。赤い実の部分を乾燥させたものが一般的です。
中華料理で頻繁に使われており、杏仁豆腐のトッピングで上にちょこんとのっているのを見た事がある人も多いと思います。中国では「不老長寿の薬」なんて言われているスーパーフード。
その栄養価の高さから、一度に大量に摂取すると逆効果のようなので、そのまま食べたり、ヨーグルトにトッピングしたりとシンプルな食べ方がおススメ。目安としては、一日に10粒~20粒程度。
おわりに
スーパーフード、いかがでしたでしょうか。聞いた事のあるものも多いと思います。まだまだたくさんのスーパーフードと呼ばれるものはあるのですが、今回はここまでで。
40代を越えて、子供が出来て、といった生活の変化により、段々と健康を意識するようになりました。その中でも特に気にし始めたのは、食に関する事。
ちなみに、僕らが普段から口にしているような日本特有の食文化の中にも、スーパーフードと呼ばれるものがたくさんあるようです。
発酵食品(納豆、みそ、しょうゆ、麹、酒かす)や藻類(昆布、もずく、ひじき、ノリ)、梅干しや抹茶などもある種の栄養が突出しています。玄米やお米のぬかを使ったぬか漬けなんかもスーパーフードと言えるでしょう。
昔から親しまれている日本の食事を大事にしていくだけでも、将来の健康につながるのは何とも誇らしいですね。
今まで飲食関連の仕事をしてきたけれども、食材や栄養に関する事に興味が出始めたのはけっこう最近です。
改めて意識してみると、お店で使っている調味料や仕入れる食材に自然と目が行きますし、仕入れ業者さんともけっこう深い話が出来て盛り上がったりします。生産者さんやブローカーさんもこだわりを持って商品を取り扱っている方たちが多く、こういった人たちが増えていき、安心できる食材がもっともっと広まっていけば日本の食もさらに安心できるのかな、なんて思いました。
食に関してやスーパーフードに関してもまた色々お伝えしていきたいですが、今回はここまで。
いつもありがとうございます。
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