これはウィンナー?ソーセージ?

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ウィンナー好きな人、多いと思います。
ソーセージ好きな人、も多いと思います。

ん、何が違うの??

はい。。なかなか説明できませんね。

という事で今回は、ソーセージの諸々に関してです。
ちなみに、ウィンナーはソーセージの種類の1つで、ソーセージという食べ物の中にウィンナーという種類がある、といった感じです。

それではまずは、ソーセージに関して

ウィンナー?ソーセージ?

ソーセージとは

すごく簡単に伝えると、『ひき肉を塩漬けして腸に詰めたもの』 がソーセージです。
ちょっと掘り下げますと、、

使用するひき肉は一般的には豚肉が多いです。鶏肉や牛肉を混ぜて作られる事もありますが、鶏ひき肉だけとか、牛ひき肉だけのソーセージの数は少ないです。鶏肉だけで作ると淡白な味わいになってしまい、ソーセージのジューシーな味わいは弱くなってしまいますね。また牛肉は、わざわざひき肉にしてソーセージとして使用するよりも精肉(ひき肉も含む)で流通させた方が、味わい的にも経済的にも割りが良いのだと思います。”もったいない” とでもいいましょうか。なので牛肉オンリーのソーセージは、なかなかの贅沢品と感じますね。
そして、ひき肉を塩漬けして味や見た目を調えたり保存性を高めたりします。塩漬けの工程は「塩せき(えんせき)」と呼ばれたりしますが、一般的に発色剤等を使用するのが「塩せき」なので、発色剤不使用ですよ、というアピールから “無塩せき” と書かれている商品もよく見ますね。その場合は、「発色剤を使用しないで塩漬け」してます。ちなみに、発色剤としてよく使用される “亜硝酸” ですが、加工肉の色味をピンク色に安定させる効果(発色剤としての効果)の他にも、食中毒の原因となるボツリヌス菌の増殖をおさえる効果もあります。なので “塩せき” を行っているソーセージの方が食中毒のリスクは低くなるので、一概にどちらが良くてどちらが悪いなどは判断しにくい場合もあります。
続けまして、塩漬けの工程以外にも調味料や香辛料などを加えて味を調えた後に腸詰を行います。
羊・豚・牛などの腸を使用するのが元々の作り方ですが、動物の腸の代わりに、コラーゲンなどの成分から人工的に作られた表皮も使用されます。ひき肉を詰める動物の腸や人工的な表皮は “ケーシング” と呼ばれます。
ケーシングに調味後のひき肉を詰めた後に形を整え、乾燥・燻製・加熱の工程を経てソーセージが出来上がります。
燻製の工程を行わない「ホワイトソーセージ」や、加熱しない「生ソーセージ」というものもあるので、こちらも後ほど紹介させてもらいます。

という事で、このように作られるのが、ソーセージです。
そして、使われるケーシングの違いや太さによって、以下のように種類分けされます。
天然素材の動物の腸を使用する場合『羊・豚・牛』の腸を使用するのですが、それぞれの身体の大きさが違うので比例して腸の太さも変わり、その直径の太さで種類分けされます。人工素材のケーシングを使用する場合、太さはいかようにも出来るので直径の太さを数値で区別してます。
ちなみに、それぞれの名前の由来に関しては発祥の地から命名されているのですが、太さなどのこれらの分類は日本の「JAS法」による規定ですので、世界的なものではありません。

ウィンナーソーセージ

羊の腸、ないし20mm未満のケーシングに詰められたソーセージは「ウィンナーソーセージ」と呼ばれます。
オーストリアのウィーン発祥なので、”ウィンナー” です。

フランクフルトソーセージ

豚の腸、ないし20mm以上36mm未満のケーシングに詰められたソーセージは「フランクフルトソーセージ」と呼ばれます。
ドイツのフランクフルト発祥なので、そのまま “フランクフルト” です。

ボロニアソーセージ 牛の腸 36mm以上 ボローニャ

牛の腸、ないし36mm以上のケーシングに詰められたソーセージは「ボロニアソーセージ」と呼ばれます。
イタリアのボローニャ発祥なので、”ボロニア (ボローニャ)” です。

色々なソーセージ

もちろんソーセージは上記の3種類だけでなく、他にも作り方の違いなどにより色々な種類があるので紹介していきます。

ドライソーセージ

イタリアの「サラミ」に代表されるソーセージで、乾燥の工程にて水分量を35%以下にしたものです。製造工程において加熱するものもありますが、伝統的な製法としては加熱は行わずにじっくりと乾燥を行います。
「サラミ」の他に、アメリカの「ペパロニ」やスペインの「チョリソー」も有名です。それぞれに特徴があるので簡単に。

〇サラミ  :豚・牛の合いびき肉を使い、香辛料を使わずに味付けする
〇ペパロニ :豚・牛の合いびき肉に、パプリカや唐辛子などの香辛料を加えて味付けする
〇チョリソー:ひき肉ではなく、細かく刻んだ豚肉に味付けをする。日本においてチョリソーは辛いイメージがあるが、発祥の地のスペインでは唐辛子を入れずに作るため辛くない。スペイン統治下のメキシコに渡ったのちに唐辛子入りのチョリソーが出来て、それが日本に伝わったため、日本ではチョリソーは辛いイメージがついている。

セミドライソーセージ

こちらはドライソーセージよりも水分量がちょっと多めで、55%以下のものを言います。
ロシアの「カルパス」が代表的ですが、日本でカルパスというと、駄菓子屋などでなじみのある “おやつカルパス” のイメージが強いかもしれませんね。
ドライソーセージの「サラミ」などとの大きな違いは水分量だけではなく、使うお肉も違います。「カルパス」で使用するひき肉は豚や牛に限らず、鶏肉や羊肉なども使われたりします。乾燥後に燻製の工程を行う事がある点も違いとなります。

生ソーセージ

こちらは名前の通り、加熱調理をしないソーセージなので、味付けしたひき肉をケーシングに詰めた状態のものです。JAS法では加熱したものが “ソーセージ” なので、JAS法上ではソーセージの分類には入りませんね。
一般的には、生の状態のひき肉をケーシングに詰めた後に冷凍したもの、が流通しており、食べる時には必ず加熱してしっかりと火を通す必要があります。
イタリアの「サルシッチャ」が有名です。生ソーセージなので加熱して食べるのですが、パスタの具材などで使われる場合は、皮を外して中身だけ使われたりもしますね。せっかくの腸詰めが、もったいない気もしますが(笑)

ホワイトソーセージ

こちらは一風変わったソーセージで、まず見た目が白です。
“白” には何点か理由があるのですが、その一つとして、燻製を行っていない点があります。
また、ひき肉も豚肉ではなく色素の薄い仔牛肉や仔羊肉が主に使われ、豚肉のベーコンなども使われたりします。さらに、調味の際に、The “白” の牛乳や生クリームが使われることもあり、これらの工程により白っぽい色になります。
また、食べ方も独特です。焼いて食べるよりもボイルして食べるのが一般的で、ボウルに湯を張った状態で提供されたりします。ポトフの中に入っているソーセージみたいな感じですね。さらに、そのまま切って食べるのではなく、皮をむいて中身を食べるという、ソーセージらしからぬ食べ方をします。プルプルのオムレツの真ん中をナイフで切って内側を開く、みたいな切り方で、ソーセージの皮を切って内側の部分を食べます。
ドイツの “ヴァイスブルスト” が、ホワイトソーセージ代表みたいな感じです。

魚肉ソーセージ

こちらは、完全に日本独自のソーセージ。まぁ、ソーセージという名前がついてますが、形がそのようなものなだけで、製法としてはソーセージの枠には当てはまりませんが。
白身魚のすり身をケーシングにいれて加熱して作られるのですが、ここで言うケーシングは外装フィルムになるので、通常のソーセージの腸みたいにはもちろん食べられません。

 

まだまだたくさんの種類のソーセージがあるのですが、いったんはこの辺で。
また、色々と紹介させてもらいます。

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