こんにちは。
飲食店で働くうえでの必須アイテムって何でしょう、、、いくつかあると思いますが、今回はその中でも使用頻度が高そうな『ボールペン』にフォーカスして、おススメの一本を紹介していこうと思います。
飲食店でボールペンをつかうシーンと言えば、主に以下のような場合があるかと思います。
①お客様のオーダーをうかがう時
②クレジット会計の際にサインを書いてもらう時
③領収書を書く時
ただ、それぞれの場合も、お店によってはボールペンを使わないようなケースもあると思います。
例えば①で、オーダーエントリーシステム(セルフオーダーやハンディターミナル)の使用によりアナログ方式でオーダーを取らない場合、
また、②の場合も、サインレス決済を導入しているお店は、会計時にボールペンを使わない事もあります、
③に関しても、POSシステムで、そのまま端末に名前などを入力して印字されるタイプのレジであれば、ボールペンは使いません。
などなど、世の中の流れ的にはデジタル化が進み、「脱ボールペン」の世界が広がってきているかもしれません。。。が、、、何より自分は “持ち物として” そもそもボールペンが好きで、お気に入りのものを持っているとけっこうな高揚感を得られます。
また、例えば客単価が数万円以上の高級店において、お店の雰囲気に合う相応のボールペンを使用する事は、お店の世界観を作るうえでも、気にするべき大切なポイントであると思います。
そんな、自分自身の気持ちを高揚させてモチベーションをアップさせてくれたり、相手に与える印象を良くしてブランドイメージを保ってくれたり、という、ボールペンが持つ本来の機能以外の部分で得られる影響は大いにあると思います。
そんな良い影響をあたえてくれる『ちょっと良いボールペン』たちを紹介していきます。
ちなみに、”ちょっと良い” というラインですが、スタッフが自分で使うものの場合は、金額で言うと、2,000円~3,000円くらいがちょうど良いかな、と思います。1万円を越えるような高級品だと、「他の人から見て鼻についてしまい、マイナスイメージを与えてしまったり」「本人が大事にするあまり、気兼ねなく使えなくなってしまったり」というようなデメリットが出てしまう事もあります。そういった点での実用性も考えると、やはり2,3千円くらいのラインがちょっと贅沢な普段使いにはちょうど良く、自分へのご褒美に5,6千円くらいが妥当なのかなと思います。(高級業態のお店では、1万円以上のボールペンの方が雰囲気に合うという場合もあるかもしれませんが)
ボールペンのタイプ 選び方
ノック式、回転式
色々なタイプのボールペンがありますが、飲食店スタッフに適していると思うのは、『ノックタイプ』か『回転タイプ』かな、と思います。
ちなみに、他にも「キャップタイプ」のものもありますが、こちらは、使うまでのスピード感が劣るのと、キャップをなくしてしまうリスクがあるなどで、飲食店の現場では、あまりお勧めできません。
(ちなみにキャップがなくなってしまった時に、例えばポケットにボールペンを入れている場合は、ポケット内がインク色に染まっていきます。。)
また、3色ボールペンなどは使うシーンによっては便利ですが、お客様にサインをもらうような場面では、”黒を選んでペンを出してもらう” など余計なひと手間がかかってしまう事もあり、あまりおススメしません。
さらに、こすって消せるボールペン(フリクションタイプ)も最近はメジャーになってきましたが、もちろんこちらは飲食店の現場ではあまり使用しない方が良いと思います。お客様のサインで使用するのは言うまでもなくダメですが、熱により書いた字が消えてしまう性質のものなので、例えば熱いお皿にメモが触れた場合でも、書いてある文字が消えてしまう事があります。キッチンにメモしたオーダー伝票を渡したとして、その保管場所が悪ければ、厨房機器などの熱により、オーダー伝票が真っ白になってしまう事もあります。余計なリスクを回避する意味でも、フリクションは避けましょう。
伸縮式
最近見かけるようになったのですが、伸縮式というものもあります。
普段はペン先が隠れていてコンパクトなサイズなのですが、いざ使う時に伸ばすと、長くなってペン先がニュッと出てくるようなボールペンです。この機能は、コンパクトなサイズでポケットに入れておける、という点で飲食店では重宝すると思います。
ちなみに、他にもペン先の出し方が特殊なものがあると思いますが、お客様にサインをもらう際など、お客様がその使い方を分からずに一瞬変な感じになる、というデメリットがあるので、使う時はあらかじめペン先を出した状態で、その旨を伝えたうえでお渡しすれば、スムーズでスマートな流れが作れます。
太さ、質感
こちらは、完全に個人の好みによると思います。細いタイプが好きな人もいれば、握った時のグリップ間を重視して、ある程度太い方が良い、という人もいると思います。ただ、何本か持ち歩く場合は、ポケット内がかさばってしまうので、細いモノやコンパクトなもの、また軽いものの方が使い勝手が良いですね。
ちなみに、自分やお客様など1日に何回も使う場面があるので、汚れが付きやすい素材や色はお勧めしません。過去にマットタイプの白いボールペンを使った事があるのですが、しばらくすると汚れが目立ってしまって、お客様にお渡しする時に躊躇してしまうような事がありました。選ぶ際は注意しましょう。
耐久性
せっかく買うボールペンなので、値段によらず長持ちする方が良いですね。
ちなみに、偏見もありますが、デザイン性のあるものなどは壊れやすい気もします。また、回転式のタイプ(特に「回転式の3色+シャーペン」のマルチボールペンなど)は、使うたびにぐるぐると回すので、回数を重ねるごとに、回転部分のグリップが弱くなって、しっかりと止まらなくなってしまいがちなので要注意です。
また、日々使用していると落としてしまう事もありますね。ペン先から落ちるような重心と形状のボールペンは、1回落としただけでも壊れてしまう事もあるのでご注意ください。自分も過去にお気に入りのボールペンを落として、何回も買い替えた経験があります。3回壊して、4回目からは違うものにしました。。。
ちなみに、和食店などでフロアが石など固い素材の場合は特に、1回の落下でも壊れてしまう事があるので、ご自身の働く環境にもご注意ください。
自分が落とす場合だけでなく、お客様が落としてしまう事もよくあると思います。お客様が落としてしまう場合は、自分の注意だけではどうしようも出来ない場合もあるので、そういった点も含めて、購入しやすい2000円~3000円くらいのものが、リスクヘッジとしても良いかなと思います。
おススメボールペン 10選
【パーカー ジョッター (ノック式)】
まずは、定番の大人気ボールペン、パーカーさんのジョッターです。
サイズが2種類あって、ちょっと大きくて若干太めのXLもあります。個人的には通常サイズの方がちょうど良い大きさで、女性にも持ちやすくて使いやすいと思います。ノックした時の返りが強いので感触が良いです。
色もたくさんあり、デザインもコラボものなどが多いので、きっと好みのものに出会えると思います。
デビューボールペンとしては最もおススメ。
【パーカー IMプレミアム (ノック式)】
同じくパーカーさんのボールペン。定番商品だと「ブラック」と「グレイ」があります。
こちらのボールペンは程よい太さと、ボディの質感がとても持ちやすいですね。ボディにデザインされた柄の彫りこみ具合がちょうど良く、グリップ感をしっかりと感じられます。ジョッターに比べると値が張りますが、ご褒美ボールペンとしては良いですね。高級感もあってカッコ良いです。
【サクラクラフトラボ 001 (回転式)】
クーピーペンシルで有名なサクラクレパスさんが作る、大人のための高級文具ライン「サクラクラフトラボ 001」いくつかのラインナップがあるのですが、お値段的にも普段使いの大きさとしても、001がちょうど良いかと思います。
頭冠を回す回転式で、ボディの真鍮部分は、使うほど味の出る色合いになります。大人心をくすぐる何とも言えないシブさに、文具店で初めて見たときは、すれ違い様2度見して近寄り、長時間その場で見とれていました。
【パイロット アクロ1000 (ノック式)】
高級ラインも充実した国内大手文具メーカー。リーズナブルなラインも洗練された雰囲気ですね。アクロインキという独自のインクでスムーズな書き心地を味わえます。ノックの感触が独特で気持ち良い。細身のタイプなので、女性は使いやすいかと思いますし、カラーバリエーションも女性ウケしそうなものが多いですね。
【ゼブラ SL-F1 ミニ (伸縮式)】
言わずと入れた国内大手文具メーカー。数多くの名品に長年お世話になってきましたが、近年新しいタイプに出会いました。こちらは伸縮式のボールペンで、ペン先を収納している状態だとかなりコンパクトなサイズです。飲食店ではポケットの中がかさばる事も多いので、すっきりと収納できるメリットが大きいですね。開閉式の手帳の中に入れるのも良いですね。
見た目からはビックリするくらいのリーズナブルな値段も、大手国内メーカーさんならでは。
(定価はリーズナブルなのですが、2024年時点では杯盤となってしまっており価格が高騰してます、、)
【シュナイダー ID (回転式)】
ドイツの筆記具メーカー。ずんぐりとした特徴的な見た目がかわいらしくも持ちやすい。ポケットに入れてもサイズ感がちょうど良いです。ラバーのボディのグリップ感がたまらなく良いです。頭冠を回す回転式。
自分はシュナイダーのボールペンには、近所の小さなおしゃれ文具店で初めて出会ったのですが、独特なフォルムとラバーの感触にとりこになりました。
このIDよりも長いタイプでノック式のものが、よりリーズナブルな値段であるのですが、初めて出会った文具店以来お目にかかったことがないので、自分的に幻の一品になってしまっています。。
【ファーバーカステル エモーション (回転式)】
高級筆記具でも有名なドイツメーカー。ウッドの定番商品は3色展開。個人的にはダークブラウンが好きです。ちなみに、自分が初めて購入した高価なボールペンはコレでした。ウッドボディのボールペンは色々なメーカーさんから出ておりますが、独特なフォルムと高級感に惹かれて断トツでお気に入りでした。他のものに比べると高価ですが、やはりモチベーションは上がりますね。
【クロス カレイ (回転式)】
こちらもボールペンの定番、クロスさん。ボディ部分を回す回転式です。ちょっと太めのしっかりとしたボディがとても持ちやすく、存在感もばっちり。カラーバリエーションも豊富でプレゼントなどにも選びやすいですね。自分は社会人1年目の時に頂いて、大人になった気分ですごく嬉しかったのを覚えています。
【バログラフ エポカ (ノック式)】
スウェーデンの筆記具メーカー。スタンダートなシルエットで好き嫌いの出にくい万人受けするタイプ。お値段的にとてもリーズナブルで、色の展開も多いから、色違いで何本か揃えたくなります。ノックした時の跳ね返りが強いのがとても爽快。また樹脂製のボディは木目のような雰囲気もあり、あたたかさも感じます。
【ラミー ノト (ノック式)】
オシャレ文具店などで良く見かけますね。こちらのノック式は、ちょっと変わった押し心地の優しい感触です。強いノック感が欲しい人には多少物足りなく感じるかもしれません。三角ボディは持ちやすく、マットな質感も触った感触が心地よい。
どこで買うの??
・ネット
既に紹介している通り、最近はネットショッピングが一般的ですね。ただ、現物を見たり触ったり、書き心地を試したりなど、もちろん出来ないので、実物を確認してから改めてネットで購入する方が失敗の可能性は減らせます。
・おしゃれ雑貨店
商業施設などで良く見かけるおしゃれな雑貨屋さんありますよね。色々な小物を販売しているお店がありますが、大体、文具のコーナーがあったりします。何軒か回ると似通った商品が置いてあることは多いですが、たまにそのお店特有のメーカーのものを取り扱っていたりします。輸入品はそういった傾向が特に多いですが、珍しくてカッコよい文具に出会った時はテンション上がりますね。そこでしか出会えないものは、より愛着もわきます。ただ、一点ものの場合は、替え芯などのアフターケアにおいては充実していないこともあるので、使い切りの覚悟も意識したほうが良いですね。
以下のお店は自分も好きなお店で、良くウィンドウショッピングをして楽しんでます。
DELFONICS / Smith
他にも、街中のこじんまりした輸入文具店などがあれば、掘り出し物に出会えるチャンスなので、見つけたらぜひ立ち寄ってみてください。おススメです。
・量販店
「伊東屋」さんなどの大規模な文房具専門店は、好きな人は一日中そこにいれるくらい、たくさんの出会いがあって楽しくてしょうがないですね。他にも、「東急ハンズ」さん、「ロフト」さん、「TSUTAYA」さん、などなどおしゃれ文具を取り扱うブースが各所で増えている気がするので、お気に入りの一本に出会いやすい世の中になってきています。有難いし楽しい。
おわりに
他にも紹介しきれていないものや、まだ見ぬボールペンや新商品など、まだまだたくさんの “ちょっと良いボールペン” はありますので、また別の機会にも紹介させてもらいます。
ボールペンに限らずですが、日々の仕事が楽しくなるお気に入りの道具、は人それぞれあると思いますので、テンションが上がるアイテムで、日々楽しく働いていけたらよいですね。
ちなみに、全体を通して “インク” や “ボール径” などには触れてきませんでしたが、書きやすいインクの種類や、文字の太さなども、人それぞれ好みが変わると思います。
輸入品などは選択肢が少ないかもしれませんが、国内製品だと同じシリーズのボールペンでも、0.5や0.7など何種類かのボール径があったりしますので、より自分好みのものを見つけてもらえればと思います。
また、アパレル業界と同じように、文房具なども年に2回のセール時期にしっかりと安くなっていたりするので、そんな時は、普段手を出さない一段上のレンジのボールペンを買う絶好の機会です。
自分はセール時期に勢いでたくさんのボールペンを買って、まだ使っていない未開封のものもいくつかありますが、、、まぁ、所有しているだけでもテンションが上がるので、良しとしています。
こちらでは、メモ帳を紹介しています。
ソムリエナイフも紹介しています。
それでは、ご覧いただきありがとうございます。
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